雨こそ落ちてはこないものの、この数日間の空は雲で覆われて、ついに今日は雨降りの日となってしまいました。
天気予報によると、この一週間も雲の多い日が続いてしまいそうです。
園内の『フローラルドーム ふらら』はどんな天気でも楽しめると前回お伝えしましたが、今日は梅雨の雨降りの主役を紹介しますね。
そうです!
雨と言ったら『アジサイ』です!
『ふらら』の中には、ガクアジサイ・カシワバアジサイとあり、たくさんの品種が咲いています。
最初の画像はガクアジサイで、白いお花が『隅田の花火』、ピンクは『ユングフラウ ラベンダー』、青色は『ロイヤルブルー』という品種です。
ガクアジサイはこの他にも数多くの品種があり、中には大変珍しいものもあるんですよ。
ちなみに、アジサイのお花は中心にある小さいもので、花びらにみえるものは萼(ガク)と呼ばれる部分です。
次がカシワバアジサイです。
葉っぱが柏の葉に似ているので、この名前になりました。
もくもくと煙が立ち昇るような白いお花はとてもユニークですよね。
このお花を見つめていると、八重のボリュームに圧倒されて目がチカチカしてしまいました。
最後は以前、つぼみの状態のときにお伝えした『メディニラ マグニフィカ』です。
鮮やかなピンク色に咲きましたよ!
園内にある全天候型の温室『フローラルドーム ふらら』では常時約500種類・5000株のお花がみなさんをお待ちしています。
ザーザーと雨が降っても、ギラギラ日差しが強くても、モクモクと雪が降っても、霧に覆われても、どんな天気の時でもゆったりのんびりお花を楽しめます。
そんな『ふらら』の魅力を少しずつお伝えしていきますね。
今日は『サンパチェンス』というお花を紹介します。
この『サンパチェンス』は『インパチェンス』の改良種で、色鮮やかなお花が大変なボリュームで咲き、株もとても大きく育つので見応え満点です。
開花の期間も長く、生育も丈夫なので、夏から秋にかけての公園の主役の1人です。
また、それだけでなく、二酸化炭素(CO₂)や二酸化窒素(NO₂)などを吸収する能力が高く、クリーンな地球を目指す「環境浄化植物」としても活躍しています。
『ふらら』の入口には人の背丈ほどもある、びっくりするくらい大きな株がお出迎えしています。(1番目の画像)
入口を抜けると『サンパチェンス』と『胡蝶蘭』の純白に包まれて、さらに進むと、ビビッドなオレンジのお花が目に飛び込んできます。(2・3番目の画像)
まだまだ『ふらら』の中には紹介しきれないくらいたくさんの素敵な植物で溢れています。
『ふらら』のお花に囲まれて、梅雨のじめじめとした気分を柔らかに変えてみませんか?
山中湖村の“村の花”になっている『山椒薔薇』が、花の都公園内の清流の里に咲いています。
この『山椒薔薇』は、山梨県・静岡県・神奈川県の3県にまたがる富士箱根地区の山地にだけ分布していて、環境省のレッドリストにも載るほどの貴重で珍しいお花なんですよ。
葉っぱの形が、鰻の蒲焼きの添え物でお馴染みの山椒の葉によく似ているのでこの名がつきました。
清流の里の中には3本の『山椒薔薇』があります。
訪れた際にはぜひ見つけて下さいね。
ハナミズキの仲間の『ヤマボウシ』の木にもお花が咲きました。(一番下の画像)
ほのかに淡い黄色のお花は、深まる緑の中に優しくとけ込んでいます。
秋には赤くて甘い実もつけますよ。
夏本番を前にカエルとエゾハルゼミの大合唱が聞こえてきます。
40日あまりの梅雨の期間を過ぎると生命が満ち溢れる夏がやってきます。
先日14日に気象庁から「関東甲信地方が梅雨入りした」と発表がありました。
昨年より11日、平年よりも6日遅い梅雨入りとなったようです。
これから約40日間は雨の季節に入ります。
昨夜から今朝まではすごい勢いの雨も降っていたんですが、朝8時ころにはさっぱりと雨も上がり、気温もグングン上昇して、最高気温は26.2℃を記録して夏日となりました。
雨の残していった湿気もあって、夏の到来を感じさせるムシムシとした一日でした。
それでも、お花たちは恵みの雨と太陽の光を浴びて、元気いっぱいに咲いています。
菜の花の仲間の黄色いお花、『キカラシ』が日を追うごとに花開いてきました。
山中湖から花の都公園へつながる道路の両側に咲いています。
車窓からもご覧になれますのでぜひお楽しみ下さい。
とは言っても、くれぐれもお車の運転にはご注意下さい!
早蒔きの『ポピー』は満開に咲き誇っています。
ピンクの絨毯が遠くからでも色鮮やかに見られます。
園内にある橋の両脇の池では『睡蓮』も綺麗に咲いています。
濡れたお花が光に輝く姿に、なにかしら神聖な印象を受けるのは私だけではないでしょう。
「さようなら、熊谷草
また来年会いましょう」
今年の『熊谷草(クマガイソウ)観察ツアー』も今日で無事に終了しました。
5月15日から28日の2週間で二千人以上もの人々がツアーに参加しました。
みなさん、本当にありがとうございました。
絶滅の危機にある熊谷草の森を大切に守り、来年の春にみなさんが熊谷草と再会出来るよう努めてまいります。
また、ツアーガイドの『富士山ネイチャークラブ』の方々、お疲れ様でした。
熊谷草はもちろん、植物だけでなく歴史や文化にまで及ぶお話は、参加されたみなさんに大変ご好評でしたね。
自然とともに生きるスタンス、私も見習いたいです。
『富士山ネイチャークラブ』は山中湖周辺を中心に自然とふれあうイベントを開いています。
詳しくはこちらへ。
『NPO法人 富士山ネイチャークラブ』webページ↓
http://www.n-club.info/
期間限定で開催中の『熊谷草(クマガイソウ)観察ツアー』もあと半分、残りは1週間となりました。
このツアーは、参加者のみなさんをツアーガイドがお連れして、約3000株の熊谷草の咲いている、花の都公園外の森まで観察に行くというものです。
熊谷草の森への道すがら、たくさんの樹木や野草、動物の残したしるしをツアーガイドが愉快に解説していきます。
園外の森とは言っても片道500mほどの緩やかな道なので、鼻歌交じりの散歩気分で楽しめます。
木漏れ日がこぼれる中を森林浴、とっても気持ちがいいんですよ♪
お花もようやく満開となりました。
まるで森がみなさんを呼んでいるかのようですね。
28日の金曜日がツアーの最終日となりますのでぜひ期間内にご来園下さい!
ついに『熊谷草(クマガイソウ)観察ツアー』がはじまります!
こちらのツアー、花の都公園周辺を散策しながらツアーガイドが自然を解説していき、森の中に咲いている熊谷草に会いに行く、というものです。
絶滅の恐れのある熊谷草は、5月15日から28日の短い間だけしか会えないので、この機会にぜひ一度会いに来て下さい。
ツアー自体は無料なのでお得ですよ。
今日のお花の状況は、咲きはじめたばかりで初々しい感じがします。
咲き揃うまでにはあと数日かかりそうです。
ツアーガイドを務めて下さるのは『NPO法人 富士山ネイチャークラブ』のみなさんで、熊谷草の美しさや森の楽しさを余すところなくお教えします。
解説のポイントが日によって、時間によって、ガイドの方によって違うので、何回まわってもその度に新しい感動や発見がありそうです。
また、この熊谷草の名前は、「熊が、いそう」という訳ではなく、由来は平家物語にも登場する平安時代末期から鎌倉時代初期の武士、『熊谷 直実(くまがい なおざね)』にちなんでいます。